「英語の文法は嫌いじゃなかったけど、聞き取りは苦手だった・・・」
「単語テストはこなしてきたけど、話すのはさっぱり・・・」
これは、日本人によくありがちな、英語の悩みです。
そもそも、日本で、中学、高校と英語を学んできた人で「聞き取りと話すことの方が得意」という人はあまりいません。
大人の英語学習では、学生時代みたいに、がむしゃらに英単語を覚えたり、文法に頭を抱えたりする必要はありません。
まずは、自分はどんなレベルで英語を使いたいのか、何が苦手なのかをしっかり押さえ、それに合った学習を進めていく必要があります。
そのために、まずは、英語4技能を知っておくと便利です。
英語は嫌いじゃなかったけど、やっぱり聞き取りと話すのは、とっても苦手でした。それは、英語4技能が育ってなかったからなんですね(涙)。
英語4技能とは
英語4技能とは、ズバリ、次の4つです。
●ライティング(書く力)
●リーディング(読む力)
●リスニング(聞く力)
●スピーキング(話す)
それぞれを詳しく見ていきましょう!
ライティング(書く力)
英語の文章を書く力は、日本の英語教育で重視されてきました。
そもそも、書かない英語教育は想像できません。
学校の勉強では、そもそも書くことが基本ですから、単語を書きまくって覚えた人も多いのではないでしょうか?
もちろん、ライティング力がなければ、英語は使えません。
ですが、当然ながら、ライティングができても、長文を読んだり、聞き取りができたり、話せたりするわけではないのです。
学校で習ってきた英語を書く力は、英語の1つの大事な技能ですが、全てではないということですね。
高校時代に留学先で出会った南米の留学生は、ライティングは得意じゃないのに、リスニングとスピーキングは上手でびっくり!私はその逆で、英語は書けても、聞けない、話せない・・・だったんです(涙)。
リーディング(読む力)
同じく、日本の英語教育で重視されてきた英語の力です。
当然ながら、今でも受験では、長文読解は非常に重要視されています。
大学では論文も読みますから、長文読解が必要なのは当然のことでもあります。
同時に、読めたからといって英語が話せるかというと、そうではありません。
リーディングの力は単語や熟語を覚えて、文法を理解した上で、繰り返すことで育ちますので、一夜漬けで伸ばすことはできません。
また、本来のリーディングとは、英語を日本語に翻訳する力ではなく、英語を英語のまま理解する力ですから、ただ読めばいいというわけではなく、他の技能の成長とも比例して伸びていきます。
高校時代、1年の留学を終えて帰ってきたら、長文読解がかなり楽になりました。それは、英語を日本語変換しないでいい“英語脳”が留学前より育ったからなんですね!
リスニング(聞く力)
当然ながら、英語とは書いて読む勉強ではなく、コミュニケーション手段ですから、本来聞く力はとても大切です。
大事なことは、「私たちの耳は話せる音を聞き取れる」というシンプルな事実です。
逆にいうと、「話せない音は聞き取れない」のですね。
だからこそ、英語を聞いて、真似して発話する、シャドーイングという手法がとっても大事になってきます。
これについては、以下のブログでも、詳しくお話ししていますので、チェックしてみてくださいね。
昔は、リスニング力を伸ばすために、ひたすら英語を聞くことが勧められていましたが、なかなかリスニング力は上がりませんでした。それは、発話をしていなかったからなんですね。
スピーキング(話す力)
ここまで読むとわかるように、スピーキングのためには、リスニングがとても大事なってきます。
また、この2つの技能が、ライティングとリーディングの技能をさらに伸ばします。
とにかく、大切なことは、チャレンジする勇気です。
スピーキングはコミュニケーションなので、間違って問題ありませんし、わからないときは聞くことができます。
最初の段階では、スピーキングは実験でもありますから、何度も失敗を重ねながら成長しましょう。
スピーキングによって、相手とつながることができますし、自分の世界を広げることができます。
スピーキングは、語学を学ぶ人にとっては必須の技能なんですね。
ネイティブ英語は、英語の授業で習ってきた文とは全然違う会話。最初はびっくりしますが、話せば話すほど、慣れていきましたよ。
大人の英語学習、必要な技能はどれ?
まずは、自分が、何のために英語を学びたいのか、また、どんなレベルまで英語を上達させていのか、明らかにしましょう。
例えば、大人になって専門的に学びたいことがあって、大学院にいきたいのだとしたら、ライティングとリーディングは必要となります。
専門用語もありますから、各分野別の単語の理解は必須ですね。
さらに、海外の大学に行きたいのだとしたら、リスニングとスピーキングも必要です。
だけど、海外旅行を楽しみたいというのなら、基本的なリスニング&スピーキングができれば十分です。
今は、電子辞書やGoogle翻訳もありますから、実は、話すのが苦手でも、そんなに旅行に困ることはないかもしれません。
ホテルのお部屋にタオルがないとか、鍵をなくしたとか、そんな困りごとのために、いくつかキーワードを覚えたら、あとは力技で乗り越えることも可能です。
大人になって英語を学ぶ理由は、人それぞれ。
まずは、自分の英語学習の理由と目的をしっかりわかった上で、伸ばすべき4技能を考えてみるといいでしょう。
0イングリッシュが大人になって英語を学び直した理由は、海外研修にいくことになったから。主にアジア圏でしたが、コミュニケーションは英語なので、20年ぶりに英語を学び、リスニング力は飛躍的に上がりました!
2種に分かれる英語4技能
さて、4技能(ライティング・リーディング・リスニング・スピーキング)は、互いに重なり合うように成長する技能ですが、その中でも、大きく分けると、2種に技能は分かれます。
1つは、ライティング&リーディング、もう1つが、リスニング&スピーキング、です。
高校受験、大学受験で英語を学習している人のほとんどは、ライティング&リーディングを伸ばしている人がほとんどです。
リスニング&スピーキングを鍛えることで、ライティング&リーディングを伸ばす取り組みもありますが、基本的には、受験の目的はライティング&リーディングです。
ライティング&リーディングのために大切なことは、まずは単語力です。
そして、文法の理解を積み上げていくことです。
また、リスニング&スピーキングを伸ばすためには、シャドーイングが有効です。
シャドーイングは、結果的に、ライティングとリーディングを伸ばすこともできますから、やって損はない、有効な方法なんですね。
昔は、シャドーイングも知られていなかったし、当然ながら、「鉄壁」もこの世には存在しませんでした。ワープして、昔の私に教えてあげたい・・・(涙)。