【おかん的英語視点】中1息子はなぜ間違えるのか?中学英語の大事なポイント!〜イメージ優先

おかん的英語視点

先日、またもや中1の息子が、英語についての真剣な質問をしてきました!

思春期真っ只中で、普段はそっけない息子から質問に、喜んでしまう0イングリッシュ家のある日のお話です。

中1が英語でつまづく意外な問題

さて、今回、中1の息子くんの英語の問題はこんな感じのものでした。詳細は編集しています。

質問:次の文の答えになるものを、記号で選択しなさい。

「Where did Hiroshi go with Taro yesterday?」

ア. They went to Harajuku yesterday.
イ. Taro went to Harajuku yesterday.
ウ. He went to Harajuku yesterday.
息子
息子

ママ、この答えって何?ボクは、アを選んだんだけど、間違いだったんだよ。

おかん
おかん

ちょっと迷うかもしれないけど、この答えはウなのよね。

息子
息子

なんで?HiroshiとTaroのことを聞いているから、They(彼ら)で答えるんじゃないの?

おかん
おかん

会話文ではそう答えても問題ないのよね。でも、質問を正確に捉えると、やっぱりウになるの。一緒にじっくり考えてみようか。

「Where did Hiroshi go with Taro yesterday?」(Hiroshiは、昨日Taroと一緒にどこへ行きましたか?)

ア. They went to Harajuku yesterday.(彼らは原宿へ行きました。)
イ. Taro went to Harajuku yesterday.(たろうは原宿へ行きました。)
ウ. He went to Harajuku yesterday.(ひろしは原宿へ行きました。)
おかん
おかん

ちょっと混乱するかもしれないけど、質問の主語はなんだと思う?

息子
息子

あ!Hiroshiだね!

おかん
おかん

そう!だとしたら、アは正しい答えかな?

息子
息子

ちがった!Hiroshiのことを聞いているから、Heが主語のウが答えだね!

おかん
おかん

そうよ!アで答えたい気持ちはわかるし、日常会話や砕けた表現の場合、アでも全く問題ないの。だけど、英語の文法的には、やっぱりウしかないのよね。

息子
息子

わかったよ。HiroshiとTaroのことだと思って、They(彼ら)で答えちゃってたんだ。でも、この質問では、Hiroshiのことしか聞いてなかったんだね!

おかん
おかん

そうよね。ちなみに、HiroshiとTaroを主語にして聞くこともできるけど、その場合は質問がこんな風に変わるのよ。

「Where did Hiroshi and Taro go yesterday?」(HiroshiとTaroは、昨日どこへ行きましたか?)

ア. They went to Harajuku yesterday.(彼らは原宿へ行きました。)
イ. Taro went to Harajuku yesterday.(たろうは原宿へ行きました。)
ウ. He went to Harajuku yesterday.(ひろしは原宿へ行きました。)
息子
息子

なるほど!この場合の答えは、アだね!

おかん
おかん

その通り!主語にしっかり注目して、聞かれている主語で正確に答えてね!

中1が英語でつまづく意外なポイント

息子からこの質問をもらった時、正直とってもいい質問だなと思いました。

普段の会話だったら、全然OKな答え方が、英語のテストでは減点となってしまう典型的な問題です。

難しく考えないで、ただ、主語を置き換えればいいだけなんですが、まだ中1息子の場合、この主語を正確に捉える前に、イメージが優先してしまって、主語を曖昧にしてしまったんですね。

つまり、こんな感じです。

「Where did Hiroshi go with Taro yesterday?」(Hiroshiは、昨日Taroと一緒にどこへ行きましたか?)

上の文章では、オレンジ色の点線のHiroshiについて聞いています。

もう一つの、HiroshiとTaroが主語の文章をみてみましょう。

「Where did Hiroshi and Taro go yesterday?」(HiroshiとTaroは、昨日どこへ行きましたか?)

実は、2つの質問文の頭の中でのイメージは同じなのです。

ですが、主語が示すものが、HiroshiとTaroの2人なのです。

つまり、中1息子は、文法ではなく、イメージで質問を捉えてしまったことになります。

イメージ優先の傾向は、年齢が低ければ低いほど生じます。

もちろん、スムーズな会話のためにはイメージも大事です。

だけど、文法に沿った正確な回答が求められる学校の英語では、イメージを思い描きつつも、理論的な思考が大切になります。

中学生は、子どもから大人へと移行する過渡期です。

イメージ先行になりがちな頭を理論的にするために、主語を明確にすることをトレーニングしましょう。

と思うと、英語は結構な頭の体操なんですね。

何を間違っているのかがしっかりわかれば、ただ苦手だと思い込む必要がなくなりますね♪

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