日本の英語教育の弱点は、話すための英語教育ではないことだと、何年も前から言われてきました。
「だったら、文法はいらないんじゃないの?」
「単語だって、行き当たりばったりでいいんじゃないの?」
「とりあえず話す練習したほうがいいんじゃないの?」
って思われますが、英語の達人達は、実は、英語習得はそんな単純じゃないとわかっています。
なぜなら、文法や単語は英語の基礎だからです。
話せる人たちは、それらをしっかり押さえているからこそ、シャドーイングでも恩恵を受けられます。
今回はそのことをじっくりお話ししていきますね。
「学校の英語なんて役に立たない」っていうけれど、それは役に立つように学んでないからじゃないかなと思ったり。実は、学校の英語だってその気になれば、十分役に立つんです。
英語が苦手になってしまう理由
幼稚園や小学校では、細かな文法ではなく、ただ、フレーズとして英語を習います。
だけど、それは、子どもだからです。
子どもは、英語という“新しい音”を、ただ声に出して、体感覚で楽しみながら英語を習得していきます。
そして、子どもたちは、年齢が進むと、文法や単語をしっかり学んでいきます。
2020年から小学校でも英語教育が本格的にスタートしました。
ここから日本の英語教育も大きく変わるはずです。
一方、子どもと違って、大人は、五感や自我が、ある程度成長しています。
ですから、大人には大人のやり方があるんですね。
それについては、ぜひ以下でチェックしてみてください。
英語が苦手という人の2つの理由
中高生時代に英語がとても苦手だったという人がいます。
数学だって、理科だって、社会だって、それぞれ教科ごとに得意不得意はありますから、英語が苦手だっていうのも、ありえることですし、なんら問題ありません。
日本の英語教育は、点数を取らせないためのクイズみたいになっている節もありますから、それはちょっともったいないですよね。
ですが、考えてみてください。
英語って、本来、教科ではなくて、言葉なんです。
ですから、英語圏では、話すのが苦手というタイプの人でも、英語そのものは話しています。
だから、人には本来備わった言語能力があるという意味では、誰もが本来英語を話すことができます。
ただ、苦手だったというだけで、英語を自分とは無関係にしてしまうのは、とてももったいないことです。
SNSでは、海外の情報もたくさん流れ込んできます。
英語がわかると情報収集力も上がりますし、見える世界はぐんと広がります。
「英語が苦手だ」というのは、その人の状態ですが、だからって「英語を学ぶ必要がない人」って、本当はいないんじゃないかなと思うのです。
つまり、英語が苦手だからといって、英語を学ぶ必要がない、というわけではないということ。
英語が苦手だからという理由で、英語を学ばないのは、とってももったいないです。
0イングリッシュは、仕事で時々英語を使っていますが、英語が苦手という人には2つのタイプがあるなと感じています。
英語が苦手な理由その1〜日本語文法を知らない
仕事の現場で見ていて思うのですが、英語を苦手だという人が、実は、英語が苦手なんじゃなくて、日本語文法が苦手だという人は多いです。
日本語文法の基本をそもそも知らなかったから、英語との相互置換ができずに、文法でつまずいていた。
そんな経験はありませんか?
大人の英語習得のためには、基本的な文法も説明していきますから、主語、述語、目的語、補語だとか、名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞という用語をふんだんに使います。
この時点で「???」となっていたり、わかっていないことをそもそも認識していなかったり、恥ずかしくて今更日本語の文法なんて聞けないという人が、結構いるんですね。
これは、本当にもったいないことです。
すでに日本語は話せているんだから、安心して大丈夫です。
あくまでも、英語を学習するために、普段は考えなくてもいい日本語文法を復習する必要があるだけです。
今時、Googleで調べれば、すぐに出てくるはずですし、話題のChatGPTでも、あっという間に答えを教えてくれましたよ!
0イングリッシュ:主語と述語の関係は何?
ChatGPT :主語と述語は文法的な用語であり、文章の中で文の要素を表すものです。主語は、文で話題になっている人や物を示し、述語はその主語が何をしているか、あるいは何について述べているかを示します。
例えば、次の文を考えてみましょう。
「彼女は本を読んでいます。」
この文では、「彼女」という主語が「本を読んでいます」という述語を持っています。つまり、「彼女」が何をしているかを表しています。主語と述語は密接に関係しており、文章を正しく理解するためには、主語と述語がどのように関係しているかを理解する必要があります。
https://chat.openai.com/
日本語文法をしっかり学習できたら、英語の5文型も、すぐに身につくはずですよ。
英語が苦手な理由その2〜英語を声に出すのが苦手
実は、英語というのは、日本語文法を分かった上で学べば、ある程度パズルのように理解していくことができます。
その通りに、言葉を当てはめていけばいいのです。
ですが、仮にそれができたとしても、やっぱり英語が苦手という人がいるんです。
その人たちは、英語を声に出すのがそもそも苦手と言います。
この場合、どちらかというと精神的なことが影響しています。
大人に怒鳴られて育ったとか、意見をすると周囲に否定されたからそもそも意見したくないとか、学校が嫌いだったとか、そういった理由で、自己表現そのものが苦手になってしまっているんですね。
だとしたら、まずは、その心の壁からなくしていくことが大切です。
まずは、日本語で、しっかりとコミュニケーションができる自分を感じてみましょう。
母国語での自己表現が、大人の英語学習の土台となりますよ。
自己表現が得意な人って、英語も上手ですね。逆にいえば、英語力を磨いていくと、自己表現も得意になりますね!大人の英語習得のメリットはたくさんあります!