ネィティブ英語と日本の学校で習う英語はかなり違う・・・というのは、英語圏に留学経験のある人や英語に詳しい人は、よく知っている事実だと思います。
英語と一言に言っても、国によって発音が違うのは当然ながら、地域でも違いますから、とにかく現地の人と話すことでしか、ネイティブ英語は学べません。
今回は、0イングリッシュが、現地で初めて知ったネイティブ英語について、お話ししていきます。
ちなみに、0 Englishが語る現地とは、オーストラリアの内陸部となります。ですが、今回は方言ではなくて、基本的な英語表現ですから、アメリカ英語、イギリス英語にも通用しますよ。
have gotとは?
とっても基本的な表現なのに、日本人の私たちが「全く知らなかった!」「初めて聞いた!」「なにそれ!」と感じるのが、「have got」でしょう。
ズバリこの表現は、「have」(持っています/あります)と同じ意味になります。
例えば・・・
I've got a younger sister. I have a younger sister.
この2つはともに「私には妹がいます」の意味になります。
また、疑問文で、「姉妹や兄弟っている?」と聞く場合・・・
Have you got any sisters or brothers? Do you have any sisters or brothers?
という2種が、全く同じ意味として使えます。
留学先でクラスメイトに聞かれた時、かろうじて聞こえた「sisters or brothers」だけを頼りに、「イエース、アイ・ハブ・ア・シスター!」って答えた日を懐かしく思い出します(笑)。
ちなみに、家庭の中で使うとしたら、こんな感じ
Have you got your bento box?
(弁当持った?)
ちなみに回答は
Yes, I've already got?(うん、もう持ったよ。) No, I haven't got yet?(まだ、持ってないよ。)
とかですね。
朝の会話で、突然英語を話してみると、子どもたちの英語力もアップするかもしれませんね!
実はちょとだけ違う、haveとhave got
上の例文では、「have」と「have got」は全く同じ意味で使えるといいました。
ですが、厳密にいうと、ニュアンスが違います。
「have」は現在形ですから、「今ある」「今持っている」
「have got」は現在完了形ですから、「すでにある」「すでに持っている」。
となるわけです。
兄弟姉妹は、今瞬間的に存在していえるのではなくて、「すでに存在している」と言えます。
お弁当の場合は、今持ったというより「さっき手にして今も持っている」のです。
だから、「have got」の現在完了形の方が、そのことが適切に伝わるとも言えますね。
have got to +動詞の原形
実は、「have got」は、慣れてしまえば、とっても便利です。
例えば、「〜しなければならない」という意味の「have to +動詞の原形」も、「have got to +動詞の原形」として使えます。
例えば、誰かと会っているときに、時間切れになってしまって「いかなくちゃ」というとき
I've got to go. I have to go.
この2つは、全く同じ意味で使えます。
発音ヒント
この「I‘ve got to go.」は、「アィヴガットゥーゴゥ」と聞こえますが、くだけた会話だと「アィヴガラゴゥ」と聞こえます。
もっとくだけた言い方だと、「ガラゴゥ」となります。
「I’ve」が完全に落ちてしまってるんですね。
ちなみに、「ガラゴゥ」の「ガ」は喉の奥から、呼吸と一緒に聞こえてくるような「ガ」で、母音は聞こえません。
日本語の「GA=が」という、子音と母音の発音ではないので、気をつけて下さい。
ですから、あえて、ひらがなで書くとしたら、「グゥァラゴゥ」と聞こえるかもしれません。
とにかく最初は、喉の奥から呼吸と一緒に出してみてください。
英語は発音は、摩擦音や破裂音、呼吸音をうまく使えるようになることで、飛躍的に向上しますよ。
「have got」に慣れると、とってもスムーズな英語表現が可能になりますよ。ぜひトライしてみてくださいね。
“Have you got the time?” VS “Have you got time?”
この表現を聞いた時も、びっくりしましたが、この言い方もかなり使います。
1つずつ見ていきましょう。
Have you got the time?
これは、シンプルに、「今何時かわかる?」という意味です。
Have you got the time?
Have you got=持っている?
the time=ある特定の時間
となりますから、初めて聞いたとしても、ちょっと考えたら「ああそうか!」となるかもしれませんね。
初めてこの表現を聞いた17歳の0イングリッシュは、「・・・time?」と聞き直しました。相手が、「Yes!」というので、迷いながら「It’s 9 o’clock.」と答えたところ、「Thanks.」と返ってきたのでした。これは英語のプチ成功体験でしたよ。
Have you got time?
これは、シンプルに「ちょっと時間ある?」という意味になります。
音を聞いてみましょう!
Have you got time?
Have you got=持っている?
time=特定されない時間
になるわけですから、よくよく考えてみると、なるほどと思いませんか。
ガチガチの文法頭をフリーにして柔軟に英語を感じる
日本の中学高校で習ってないネイティブ英語の独特の言い回しは、ある時突然に飛んできます(笑)。
会話ですから、当然ですね。
そんな時、わからなければ、聞き返してもいいのです。
文法でガチガチの頭をフリーにして、1つでも拾える単語から、世界を広げてみましょう。
ちなみに、0イングリッシュは、こんな風に聞き返していましたよ。
What? Can you say it again?(なに?もう一回言ってくれる?) What did you say?(なんて言った?) Oh, talk to me slowly please!(わ〜!もうちょっとゆっくり話してよ、おねがいだから〜!)
英語はコミュニケーションですから、スマイルで気軽に、相手に聞き返してみてくださいね。
単語がわからなくって、相手になんて伝えていいかわからないときは
I don't know the English word though, it's like...
(その英単語がわからないんだけど、それって・・・な感じでね・・・)
これは、本当によく使います。
大人の英語習得は、コミュニケーションスキルが求められます。
完璧な英語を話そうとするのではなく、今知っている単語で、英語習得中の自分を隠さずに、ありのままに表現してみてください。
相手もきっと丁寧に教えてくれますよ。
英語が苦手というより、コミュニケーションが苦手なのだとしたら、肩の力を抜いて、自分らしく表現することから、楽しんでみてくださいね。