日本で一生懸命英語を勉強しても、英語圏に行くと、全然英語が聞き取れないし、わからないというのは本当によくあることですね。
今回は、単語や文法は簡単なんだけど、学校の英語では、使い方やその特殊な言い回しを習ってない、「that’s it」について。
映画やドラマを見ていても、結構出てくる表現だと思うので、大人の皆さんもぜひチェックしてみて下さいね。
ちなみに、0 Englishが滞在した英語圏とは、オーストラリアの内陸部。今回も方言ではなくて、基本的な英語表現ですから、そのほかの英語圏でも通用しますよ。
that’s it とは?
会話の中で、頻繁に使われる「that’s it」。
これは「that is it.」が短縮された表現です。
これらの単語は、中学英語の基本です。
ですが、これを初めて聞いて、すぐに意味がわかる日本人は、あまりいないかもしれません。
なぜなら、直訳では全く理解できない表現だからなんです。
詳しくみていきましょう。
that=それ、あれ is=〜は〜です it=それ
というシンプルな単語を並べて直訳すると・・・
That's it. それ(あれ)は、それです。
となりますね。
直訳だと、頭の中がパニック状態になっちゃいますね。
実は「that’s it.」は、日本語に直訳できない、特殊な意味があるんです
さらに、使うシチュエーションによっては、その意味が変わります。
今日は、そのことを、シチュエーションごとに会話の例文を見ながら、詳しく学んでいきましょう。
90年代JKだった0イングリッシュは、現地で初めて聞いた時、なんの単語の組み合わせだろうとしばらく悩みました。その後、先に留学していた友人に聞いた時、あまりのシンプルな単語の組み合わせに「まさか、知らなかったなんて・・・」と衝撃を受けました(笑)。
that’s itの使い方
さて、上に説明したように、「that’s it.」は、いくつかのシチュエーションで使えます。
例を出して、お伝えしますね。
それだよ!
会話をしていて、「そう、それ!」「それだよ!」っていうシチュエーションを想像してください。
例えば・・・
Hey, I just met our new team leader in front of the meeting room but I don’t remember her name. (ねえ、ミーティングルームの前で、ちょうど新しいチームリーダーと会ったんだけど、彼女の名前が思い出せないんだ。)
Her name is Elie.(彼女の名前はエリーよ。)
That’s it! Thanks!(それだ!ありがとう!)
よくあるシチュエーションですね。
「なんだか思い出せない・・・ああそれだった!」という時、ぜひ使ってみてください。
以下で、音声もチェックしてみてください。
That's it!
その他チェックしたい表現は
in front of〜 = 〜の前で in front of the meeting room = 会議室の前で
「I just…」ってよく使いますね。この時の“just”は、“ちょうど”という意味があります。シチュエーションによっては、“ちょっと”とか“え〜っと”“ただ”とか、使い勝手がいい言葉ですね。
もう終わり(ポジティブ編)
Anything else we need to do for today?(今日他に何かやることある?)
That’s it for today. Thanks.(今日はこれで終わりよ。ありがとう)
この時の「that’s it」には、「これで十分」という意味が含まれています。
その他チェックしたい表現は
anything else = 他に何か need to + 動詞の原形 = 〜(動詞)する必要がある
もう終わり(ネガティブ編)
That’s it! We should break up! (もう終わりよ!私たち、別れた方がいいわ!)
この時の「that’s it」には、「もうたくさん」という意味も含まれています。
相手との会話を終わらせるときに、怒って使う表現です。
ここでは、関係性も終わらせようとしてますが(笑)。
家の中だと、子どもが部屋を片付けしないとか、宿題をしないとか、そんなときにも使えそうですね(笑)。
That’s it! Don’t say stupid things! Do your homework right now!(もう終わり!バカなこと言わないで!宿題やりなさい、今すぐよ!)
That’s it! Clean your mess up right now!(もう終わり!掃除しなさい、今すぐよ!)
怒れば怒るほど、最後の“right now”が強調されます。
聞こえ方は、「ライッニャーゥ!」で(笑)。
そして、このときチェックしたいのは
clean one's mess up = 〜の(one's)汚れを片付ける
ぜひ、使ってみてくださいね!
ポジティブ編では「もう終わり=もう十分」、ネガテイブ編では「もう終わり=もうたくさん」となりますね。こんな風に整理すると、わかりやすいですね!
それだけ!
It’s so easy to cook Japanese food. You just use soy source and sugar together. That’s it!(日本料理って作るの簡単だよ。醤油と砂糖を一緒に使うんだよ。それだけ!)
Oh, it’s not.(え〜、そんなことないってば!)
この時の「That’s it」は、文章の最後に持ってきます。
何かを説明した後に、「That’s it!」とドヤ顔で言う。
そんな時の「That’s it!」は、「それだけ!」と言う意味です。
ドヤ発言を否定したいときは、この例文みたいに「It’s not!」と言ってみて下さいね(笑)。
思えば、ホストファーザーが、よくふざけて「That’s it!(それだけ!)」と言って、笑わせてくれてました。言葉って本当に体感覚で覚えていくものなんですね。