【大人の英語習得】最強参考書「鉄壁」の出現!

参考書

今回は、大人の英語学習にオススメの参考書をご紹介します。

2009年に初版以降、2022年10月には35版が出版されている「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」。

略して「鉄壁」(てっぺき)。

※最新版は「改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」です。

鉄緑会(てつりょくかい)といえば、東京代々木にある東大生を多く排出している塾。

名門の中高一貫校の生徒たちを、中学1年生から6年かけて、東大受験できる実力に育て上げる塾として有名です。

鉄緑会の生徒さんは、こんな痒い所に手が届く英語の参考書を使って、中身の濃すぎる英語学習をやっているのです。さすが・・・!

ちなみに、この参考書は、鉄緑会の生徒だけではなく、誰でも購入できますので、ぜひチェックしてみてください。

さて、「大人の英語習得になんでそんな塾の参考書が必要なの?」って思われるかもしれませんが、実は、「鉄壁」は大人の英語参考書にうってつけです。

というのも、ただ単語を暗記すればいい、ただ文法を覚えればいいというわけではない、痒いところに手がどとく内容だからです。

覚えるだけじゃない!読む単語帳「鉄壁」

「鉄壁」の中身は、基本的には単語です。

ですが、いわゆる覚えるための単語帳ではなくて、英語への深い理解が起こる、英語単語の“読み物”です。

高校生の時に、日本語で同じ意味をもつ単語の使い分けに悩んだことはありませんか?

鉄壁は、英単語をただ詰め込むだけの暗記用の単語帳ではありません。

イメージ画像をふんだんに使って、感覚で落とし込んで、単語を学ぶことができます。

また、似た意味の単語の違いも、しっかり教えてくれます。

高校時代、emigrant(移民)とimmigrant(移民)の違いがわかりませんでした。大人になって調べると、emigrant(自国から他国への移民)、immigrant(他国から自国への移民)なんですね。

微妙な単語の意味の違い

似た意味の単語を、ちゃんと知ると、結構意味がちがうということがあります。

例を出して、解説してみますね。

area/region/district〜地域を表す単語

area(地域)とregion(地域)

例えば、この2つの単語の違いはわかりますか?

●area(地域)

●region(地域)

実は、この2つには違いがあって、areaとは、単なる「地域」「領域」を差し、regionは広大な範囲の中の「地域」「地方」という意味になります。

つまり、regionという時には、頭の中にその場所以上の広い領域が浮かんでいて、その中の1つの地域をregionと呼んでいるということになりますね。

district(地区)とは?

それでは、似た単語で、district(地区)ってなんでしょうか?

この単語は、行政で分けられた区域を意味しています。

つまり、districtという時には、area、regionが示す、地域の意味だけではなく、政府の力という意味が込められていることになりますね。

きっと、コミュニケーションレベルでは、areaでもregionでも、こちらが言いたいことのイメージは伝えることができるはずです。

後から、そのことを説明する言葉だって、付け加えられます。

ですが、使い分けることができたら、コミュニケーションはもっとスムーズです。

permit/allow/forgive〜3種類の許す

permitallowforgiveは、どれも中高生で習う基本的な単語です。

英語にそこそこ興味がある人は、この3つの単語は知っているのではないでしょうか。

だけど、この3つを並べて、意味の違いを学んだことがありますか?

実は、この3つも当然ながら意味が違うんです。

permit, allow, forgiveは、どれも違う時期に教科書に出てきて、なんとか覚えてきた記憶があるけど、確かにそれぞれの単語の意味の違いを説明されたことはなかったな〜。

permit(許す)〜公的な許可、ルールの許可

これは、許可するという意味があります。

名詞形は、permission(許可・許可証)です。

使用法としては、以下のようになります。

The airline company didn't permit passengers to refuse to wear their masks.(航空会社は、乗客がマスク着用を拒否することを許さなかった。)

個人の感情や感覚とは無関係で、ルールとして「許可するか、しないか」ということです。

政府、学校、公的機関、会社、組織の公的な決め事に沿った許可という意味です。

allow(許す)〜許容する

これは、許すに加えて、与えるとか、考慮するという意味が含まれます。

名詞形は、allowanceで、「認めること」「許容」「容認」という意味があります。

さらに、「お小遣い」「手当」「値引き」「(機械や部品の)遊びの部分」「(洋服の)縫い代」と言う意味もあるんです。

それぞれの意味を、全く異なる日本語の意味として覚えようとすると、「なんでこんなにたくさん意味があるの!?」ってなっちゃいますね。

だけど、allowanceに込められたある法則を体感できていたら、それぞれの意味に納得できるはずです。

例文1

My parents won't allow me to use SNS until I graduate from high school. (両親は、私が高校を卒業するまでSNSを使うことを許しません。)

つまり、これは、permitのように政府や公的機関の決まりごとなのではなくて、両親の子育て方針ですね。

ですから、日常的に使う場合は、また、個人の理由の場合は、allowが適切ですね。

また、permitより、効力が低く、優しく感じます。

例文2

My parents didn't give me my monthly allowance because they found my secret SNS account.

両親は私の秘密のSNSアカウントを見つけたので、1ヶ月のお小遣いをくれませんでした。

なんと、厳しいご両親ですね。

ちなみに、我が家の話ではありません(笑)。

体感してもらいたいのは、allowとは、容認するという意味があるということです。

ですから、allowanceは、容認された部分、与えられる部分という意味で、「お小遣い」となるわけですね。

forgive(許す)

これは、allowとforgiveとは、全く意味が違う「許す」です。

permitとallowは、ネイティブでも意味が似ていると理解できますが、forgiveは、全く意味が違います。

端的に言うと、人を許すとか、罪を許す、と言う意味の許すなんですね。

聖書では、「赦す」と書かれます。

これは、permitやallowのように「許可する」とは異なる意味です。

ですから、法則に従った政府や組織は、permitはするけど、forgiveするって、ちょっと変ですよね。

両親が、SNSを使うのをforgiveしないとなると、許可の意味ではなくて「心理的に許さない」という意味になります。

ちなみに、上に書いた例文の続きで、こんな風にも言えそうです。

例文3

But after a while they forgive me for breaking the rule and we made a new rule of using SNS. 

だけど、しばらくして両親は私がルールを破ったことを許してくれて、SNS利用の新しいルールを作りました。

どうでしょうか?

最初の例文1のallowと、例文3のforgiveは、日本語では同じ「許す」でも、意味が違うとわかりますか。

allowはある基準に対しての「許容」のこと、forgiveは心理的な「許し」でなんですね

大人の単語力

意味をただ暗記するのではなく、法則を体感することが、まさに大人の英語学習です。

単語の背後に、実は、それぞれにより深い世界があります。

単語の使い分けもできて、コミュニケーションがスムーズにいきますし、大人の英語学習にとっては、とっても大切です。

日本語にも、子どもが話す日本語と大人が話す日本語がありますね。

英語も、単語の違いやちょっとした言い回しで、子どもが話す英語と大人が話す英語があるんですね。

単語は興味を持つと覚えられる

中高生の時に、一生懸命暗記した単語を、すぐに忘れてしまうという経験はありましたか?

単語テストのために覚えても、実際にそれを使わなければ、単語はただの文字列になってしまいます。

大人の単語学習は、実際にリアルで出会って、使うことから始まります。

「鉄壁」は、単語を暗記して覚えるための単語帳ではなくて、読んで理解するための英語の読み物です。

大人の英語学習のために、イメージ画像がたくさん使われている「鉄壁」を、ぜひ使ってみてはどうでしょう。

単語1つ1つの意味を理解していくと、感覚にすっと入ってきて、英語単語への苦手イメージがなくなっていくはずですよ。

高校時代に一生懸命覚えた“prevent”(防止)という単語。あるとき仕事の現場で出てきてから、一度もこの単語の意味をを忘れていません。高校時代は覚えにくい単語だったんですけれどね(笑)。

英語学習は、20年で大きく変わりました!英語が苦手な日本人のイメージも、ここから大きく変わっていくでしょう!大人になって英語を学びたい皆さんと、新しい時代の英語学習の知恵を分かち合っていきます。0イングリッシュで、大人の英語学習にトライしていきましょう〜!
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